2008年入社
K.Hさん
藤戸クリニック / 看護師・看護主任
外科の病棟勤務を経てパート入職。立ち上げ間もない訪問看護事業を支え、子どもの成長を機に正職員へとキャリアアップした。看護師資格の取得以前には、社会福祉を学んだ経験も。管理職を務める現在も、認知症ケアの学習を検討するなどスキル向上に余念がない。
お年寄りとの密な関わりに充実感。事業の発展とともに経験を重ねてきました。
在宅医療に力を入れる藤戸クリニックに所属し、医師の往診同行や訪問看護に従事しています。いまでこそ10名近い看護師が在籍する当院も、私の入職時は看護師2名体制。近隣の介護施設を中心とした訪問先では初めての経験ばかりでしたが、不明な点はすぐに上司や医師に電話連絡を取るなど、手探りで業務を身につけてきました。とはいえ、お年寄りと身近に接し、自宅での健康増進や在宅復帰といった具体的な目標に向けて、じっくり看護に取り組める環境は本当に魅力的。苦労よりも楽しさが大きかったことを覚えています。
利用者さまの情報をいかに収集しておくかが、現場での対応の質を左右します。
施設での診察や処置が大半を占めるので、訪問先の職員と仲よくなることが、仕事を円滑に進めるうえでの大前提。気軽に話せる関係を築いておけば、利用者さまの暮らしぶりや人柄を知ることができるからです。たとえ毎日顔を合わせなくても、事前に情報が頭に入っているだけで、些細な行動の違いに体調の変化を察知できるもの。疾患の早期発見にもつながります。同じ利用者さまを複数の看護師が担当するので、職場での周知やすり合わせも欠かさず、チームとして共通した認識を持って、一人ひとりに最適な医療の提供を目指しています。
お年寄りを支えたい気持ちが集まる場所は、仲間同士も支えあえる場所です。
福寿会に入職し、10年以上勤務を続けてきたなかで感じるのは、人間関係のよさ。業務上の困りごとがあれば手を差し伸べてくれる職員がおり、プライベートの悩みも相談しやすい仕事場です。「仕事には代役がいるけれど、家のことは代わりがきかない」という考えが浸透しているのも、家庭を持つ身としてはありがたいこと。子どもが体調を崩したときには、周囲が必ずフォローしてくれます。お年寄りが好きだという気持ちさえあれば、経験の有無は関係ありません。私も含め、その思いに応えられるよう最大限サポートします。
家族に接するようなあたたかさで、利用者さまの人生を見つめ続けたい。
利用者さまを長い目で見守り、ご本人の意思を尊重しつつ適切な処置を施し、最後の最後まで関わる。そんな医療のあり方は、改めて看護をする側にとって特別なことだと思います。病棟勤務のころは、看取りのたびに「まだできることがあったのでは」と涙していた私ですが、いまでは同僚と一緒に「きれいな顔だね」と穏やかな感情でお見送りできるように。その人らしい人生の歩みに、家族のような気持ちで寄り添ってきたがゆえのやりがいを噛み締めています。これからも親身な姿勢を崩さず、後悔のないケアを続けていきたいです。
SNSでシェア
看護師・准看護師・看護助手に関連する求人票を見る